織物と私(short ver.)

織物と私(short ver.)

Textile by Fumi Hotta

「旅して、織って、暮らして」

 

1.[布作りの始めは空と雲]

布作りの始めの一歩は高校時代。

自分で服を作りたいと思った高校生の私は、街の生地店に。

けれど、自分の思い描く色や質感を見つけられず。

では、布から作ってしまおう!と台所で布を染め始めました。

出来上がった青と白の布には、空が広がり雲も漂っていた。

その時の「素敵な布を作りたい」想いが、今なお続き、今日も織物と向き合っています。

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2.[北欧に魅せられて]

10年間暮らしたスウェーデン。

どうして北欧の地に惹かれたのだろう。

振り返れば、幼い頃から使っていたマリメッコのお弁当箱からの影響かもしれません。

異国での日々で出会った景色や色彩が、さらに感覚を広げてくれました。

たとえば、湖面に反射する光、初夏にわっと咲き出す野の花、冬の夜空を覆う深い群青と足元の白い雪、アトリエをシェアする作家たちの生み出すもの。

そのすべてが混ざり合い、今の作品の中に息づいています。

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3. [山梨での布作り]

スウェーデンで織物と向き合う日々の中、日本の織物技術でも布を作りたいと帰国を決心。

山梨の織物産地に移住し、職人さんたちの近くで暮らすことから「布作り」を始めました。

織物産地に住むことで知り得ることが多くありました。

その街の織物と共に発達した歴史、継承していく技。そして職人さんの人柄と出来上がる織物の個性。

 

布作りには、職人さんの確かな技が欠かせません。

染料の微妙な配合と温度管理、糸1本1本を機械に通す作業、繊細なタテ糸の張り具合。数多くの工程と地道な作業。

その積み重ねが、上質な布を生み出します。そして、その職人技の上にデザイナーの感性が重なり、これらの布が生まれるのです。

まるでみんなで作り上げるアート作品のように。

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・[織物作りのすごい工程]→詳しく読む (coming soon...)

 

4. 織物のデザインの醍醐味]

織物をデザインするときは、多くの計算をします。

糸の太さ、糸の密度、タテ糸とヨコ糸のバランス、さらに、柄がどっちを向いていて、何センチで繰り返されると自然に見えるかなどなど。

数学好きの私には、この計算が楽しくあるのです。

そして、数学の答えは紙の上の数字でしかないけれど、織物のデザインの答えは色や質感のある布になります。

暮らしの中で使えるものになる。この楽しさは、ちょっと特別。布を生み出す醍醐味です。

そして布を作るテキスタイルデザイナーといえば、模様を描く人というイメージも強いかと思います。もちろん模様も描きます。

楽しいです。その布の柄を眺めていると、いろいろなものが連想できたり、そこから声が聞こえてきて新しいお話が湧いたり。

想像力が湧く模様を描くように心がけています。

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5.あなたと共に]

オリジナルブランド「Aneqdot by FumiHotta」のAneqdotとはスウェーデン語の「Anekdot」が由来。

“それにまつわるちょっとした話 ” という意味がある単語です。

ものづくりの過程を大切に、また出来上がった布を使っていただく中で新たなあなたと布の物語が紡がれますようにとの想いが込められています。

 

ブランケットを肩にかけると、ふわりと包み込まれる感触とともに、そこに広がる色の風景を感じます。

服に袖を通すときは、ただ着るのではなく、その人だけの「物語をまとう」感覚が訪れる。使い込むほどに、愛しさが増し、手触りは馴染む。

 

これからも、日本の技術を生かし、その職人技にデザイナーの感性を加えることで、独自の世界が感じられる新しい作品を生み出していきます。

日々のあなたの暮らしに、やさしい温もりと彩りを添えられるように。

→さらに詳しく読む (coming soon...)

 

 

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